中学受験の世界では、「新小学4年生」、つまり小学3年生の2月から通塾を開始するのが最も一般的であり、「王道ルート」と呼ばれています。なぜなら、SAPIXや日能研といった大手進学塾のカリキュラムが、この時期をスタート地点として設計されているからです。
中学受験の学習範囲は膨大で、小学校で習う内容を遥かに超えています。これを無理なく消化するために、多くの塾では「スパイラル方式」というカリキュラムを採用しています。
新小4スタートが推奨される3つの理由
カリキュラムの最適化
4年生で基礎を固め、5年生で応用力を養い、6年生で実戦演習を行うという3年間の完成されたプログラムに乗ることができます。
学習習慣の定着
学習内容が比較的易しい4年生のうちに、「塾に通い、宿題をする」というリズムを無理なく作ることができます。
入塾テストの枠確保
SAPIXなどの人気塾では、新小4の募集開始(小3の10月〜11月頃)と同時に定員が埋まるケースが増えています。
具体例:大手塾のカリキュラム進行
例えば、算数の「図形」単元の場合、4年生では基本的な面積の求め方を習い、5年生では複雑な複合図形の求積や比を使った解法を学び、6年生では入試問題レベルの立体図形切断へと進みます。4年生の基礎が抜けていると、5年生以降の内容を理解するのに倍の労力がかかってしまいます。
ポイント
もちろん、これはあくまで「王道」であり、すべての子供にとっての正解ではありません。しかし、特別な事情がない限り、新小4からのスタートが最もリスクの少ない選択肢であることは間違いありません。
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