【中学受験まとめ】中学受験を成功させる

学年別戦略

直前期対策(6年秋〜冬)

12月〜2月、本番直前の過ごし方完全ガイド

直前期は「新しいことはしない」が鉄則。
やってきたことの総仕上げ、体調管理、メンタルケアに全力を注ぐ時期です。
この3ヶ月の過ごし方が、本番の結果を大きく左右します。

❄️ 12月:最後の追い込み

この時期の目標

過去問の3周目・弱点の最終補強・生活リズムの調整

12月にやるべきこと

最優先

1. 過去問の3周目(間違えた問題のみ)

1周目・2周目で間違えた問題を集中的に解き直す。

具体的な方法:
  • 過去問ノートを見返し、「何度も間違える問題」を特定
  • その問題の類似問題を、塾のテキストから探して解く
  • 時間を計って、本番形式で解く練習を継続

2. 冬期講習で弱点を最終補強

塾の冬期講習で、苦手単元の総復習。

注意点:
  • 全ての講習を取る必要はない。苦手科目のみに絞る
  • 講習の宿題に追われて、過去問が止まるのは本末転倒
  • 体調を崩さないよう、無理なスケジュールは避ける

3. 暗記科目の詰め込み

理科・社会の知識問題は、直前期でも得点アップ可能。

効率的な方法:
  • 一問一答形式で、テンポよく復習
  • 図表・グラフを使って、視覚的に記憶
  • 寝る前の15分を暗記タイムに

4. 願書の提出・受験校の最終確認

願書の提出期限、受験日程、集合時間を再確認。

チェックリスト:
  • ✅ 願書は全て提出済みか
  • ✅ 受験票は届いたか
  • ✅ 2月1日〜3日のスケジュールは確定か
  • ✅ 各学校への交通ルート・所要時間を確認

⚠️ 12月の注意点

「まだ2ヶ月ある」と油断しないこと。

年末年始で生活リズムが崩れがち。規則正しい生活を維持しましょう。

🎍 1月:お試し受験と最終調整

この時期の目標

お試し受験で本番慣れ・苦手単元の最終チェック・メンタルケア

1月にやるべきこと

最重要

1. お試し受験(1月校)で本番慣れ

埼玉・千葉の1月入試で、本番の雰囲気に慣れる。

お試し受験の目的:
  • 本番の緊張感を体験する
  • 試験会場の雰囲気に慣れる
  • 合格を1つでも取って自信をつける
  • 時間配分・問題の取捨選択の練習
注意:1月校を受けすぎて疲弊しないこと。1〜2校で十分。

2. 過去問の最終確認(4周目)

第一志望校の過去問を、もう一度時間を計って解く。

確認ポイント:
  • 合格最低点+10点を安定して取れるか
  • 時間配分は適切か(見直しの時間を確保)
  • ケアレスミスを減らせているか

3. 苦手単元の最終チェック

1月中旬以降は、新しい問題には手を出さない。

やること:
  • 間違えた問題ノートを見返す
  • 計算・漢字は毎日継続
  • 理科・社会の一問一答で最終確認

4. 生活リズムを本番に合わせる

試験開始時間に合わせて、体を慣らす。

具体的に:
  • 朝6時起床(試験は9時開始が多い)
  • 朝食は試験当日と同じメニューで
  • 午前中に頭が働くよう、朝勉強を習慣化

💬 先輩保護者のアドバイス

「1月15日以降は、新しい問題集には手を出しませんでした。
間違えた問題ノートを見返し、『これだけやった』という安心感を持たせることに集中。
結果、息子は自信を持って本番に臨めました。」

— 保護者Dさん(息子 2024年度 海城中学合格)

🌸 2月:本番の3日間

最重要ポイント

「やってきたことを出し切る」ことだけに集中。親は平常心を保つ。

2月1日〜3日の過ごし方

📅 2月1日(第一志望受験日)

前日夜

早めに就寝(22時まで)。持ち物を再確認。

持ち物チェックリスト:

  • ✅ 受験票
  • ✅ 鉛筆・消しゴム(予備も)
  • ✅ 定規・コンパス
  • ✅ 腕時計
  • ✅ 上履き(必要な学校のみ)
  • ✅ お守り・ラッキーアイテム
当日朝

6時起床。軽い朝食(消化の良いもの)。30分前には会場到着。

朝食例:おにぎり、バナナ、温かいスープ

試験後

絶対にやってはいけないこと:答え合わせ・反省会

終わったことは忘れる。次の学校のことだけ考える。

📅 2月2日・3日(併願校受験日)

第一志望の結果に関わらず、最後まで全力で受験する。

重要:2月1日に不合格でも、諦めないこと。
2日・3日で逆転合格するケースは多数あります。

💊 体調管理の鉄則

1. 睡眠時間は死守する(8時間)

睡眠不足は、思考力・集中力・免疫力を低下させます。

具体策:
  • 22時には就寝(遅くとも23時)
  • 睡眠時間を削って勉強するのは逆効果
  • 昼寝は15分以内(長すぎると夜眠れない)

2. 栄養バランスの取れた食事

脳のエネルギー源である糖質、体を作るタンパク質、ビタミン・ミネラルをバランスよく。

おすすめ食材:
  • 糖質:ご飯、パン、バナナ
  • タンパク質:鶏肉、魚、卵、大豆
  • ビタミン:野菜、果物
避けるべき:脂っこいもの、刺激物、生もの(食中毒リスク)

3. 手洗い・うがい・マスクの徹底

インフルエンザ・風邪予防は、直前期の最重要課題。

予防策:
  • 外出後は必ず手洗い・うがい
  • 人混みではマスク着用
  • 加湿器で室内の湿度を50〜60%に保つ
  • インフルエンザの予防接種(11月までに)

4. 適度な運動

ずっと座りっぱなしではなく、1日30分は体を動かす。

おすすめ:散歩、軽いストレッチ、ラジオ体操
効果:血行促進、ストレス発散、睡眠の質向上

🚨 もし体調を崩してしまったら

  • 軽い風邪:無理せず休む。試験当日までに回復を最優先
  • インフルエンザ:別室受験・追試の制度がある学校も。学校に連絡
  • 腹痛・頭痛:試験監督に申し出て、途中退室も可能

💪 メンタルケアの方法

子どものメンタルケア

1. 「大丈夫」と伝え続ける

「今までやってきたことを出せば、絶対大丈夫」と、毎日伝える。

NGワード:「絶対合格しなさい」「落ちたらどうするの」
OKワード:「あなたなら大丈夫」「やるだけやったね」

2. プレッシャーをかけない

「合格」ではなく、「全力を出し切ること」が目標だと伝える。

3. 不安を聞いてあげる

子どもが不安を口にしたら、否定せず、共感して聞く。

子:「もし落ちたらどうしよう…」
親:「不安だよね。でも、今までこんなに頑張ってきたんだから、きっと大丈夫だよ」

親のメンタルケア

親が不安な顔をしていると、子どもにも伝染します。

  • 親は「どっしり構える」演技をする(心の中では不安でもOK)
  • 夫婦で不安を共有し、子どもの前では笑顔を保つ
  • 「最悪のシナリオ」を想定しておく(全落ちしても、公立中学という道がある)
  • 合格発表まで、一喜一憂しない

📋 本番当日の注意事項

試験当日の流れ

前日

持ち物の最終確認

  • 受験票(コピーも持参)
  • 筆記用具(鉛筆5本以上、消しゴム3個)
  • 腕時計(電池切れ注意)
  • 上履き・スリッパ
  • 防寒具(カイロ、ひざかけ)
  • お守り
当日朝

30分前には会場到着

早めに到着し、トイレを済ませ、落ち着いて待つ。

親の声かけ:「いってらっしゃい。楽しんでおいで」

試験中

時間配分を意識

  • わからない問題は飛ばす(後で戻る)
  • 最後の5分は見直しの時間
  • 焦らない、パニックにならない
試験後

絶対に答え合わせしない

終わったことは忘れる。次の試験に集中。

親の声かけ:「お疲れ様。頑張ったね」

🚨 トラブル対応

電車が遅延した

遅延証明書をもらい、学校に連絡。遅刻しても受験可能な学校が多い。

受験票を忘れた

学校に申し出れば、仮受験票を発行してもらえる。諦めない。

試験中にお腹が痛くなった

手を挙げて試験監督に申し出る。トイレに行ける。

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